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意識的にとらえたものを円などの具体的な形で表現するイメージの働き、異性の親に対する愛が極度に強いあまり、同性の親を排除しようとするエディプス・コンプレックス、男性が抱いている女性像、及び女性が自分の中に抱く男性像を指すアニマ、アニムス像、あらゆるものを呑み込もうとする母性、社会的地位に応じて自分のつける仮面(教師なら教師らしく、社長なら社長らしく)を示すペルソナ、自分の本来の人格ともう一つの人格が対象化し、もう一つの人格が影となって遊離するドッペルゲンガーなど色々な心の働きやその理論などをこの本を通じて知る事ができ、この本はとってもためになったと思う。しかも無意識の部分は、自分の中にある精神的なものを具体的なかたちでシンボルとして表現したり、異なる性の特徴を内包するなど、(無意識の異性像)不思議な働きをもっていることがわかった。無意識は夢や影など、普段自分達があまり自覚していないようなものの働きをコントロールしているので、それらを少しでも知るのにこの本は役に立ったと思います。本当に興味深かったです。
30年近く前に書かれているが、全く色褪せないばかりか、逆に輝きを増していく著作である。
学生時代にも読んだが読み流しただけだった。著者のバックボーンであるユングの考え方が凝縮されて次から次に繰り広げられるので、つながりが分からなかったし、この本に限らず、夢分析でとり上げられる個々の事例の解釈をうさん臭く思っていたからだろう。
今、「思秋期」にして再読すると、理解するというより、腑に落ちたり、納得がいくのである、まさしく年のせいかもしれない。
中年からのアドバイスとしては、この本を読む前に、著者の心理療法やカウンセリングについての講演録等から入った後で、この本を読まれたらいいと思う。例えば、『カウンセリングを語る』『カウンセリングを考える』をオススメする。
専門的に心理学を学んでいなくても、
とても読みやすい本です。
この本をきっかけに、心の世界に興味を持ちました。